血糖値が高い原因って?高血糖の症状や知っておきたい対策について解説 - 健康管理食ジョイント

食事療法

2022.02.25

血糖値が高い原因って?高血糖の症状や知っておきたい対策について解説

血糖値が高い原因って?高血糖の症状や知っておきたい対策について解説
馬塲 耕造
監修

馬塲 耕造

血糖値は、血液中のブドウ糖の濃度を測定したものです。この血糖値を高いままにしておくと体によくない影響を及ぼすことは、多くの人が知っているでしょう。この記事では高血糖の原因や高血糖を防ぐための対策などについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ

高血糖とは?

高血糖とは、どのような状態のことをいうのでしょうか。

高血糖は血糖値が高い状態のこと

血液中のブドウ糖(グルコース)濃度の値が、血糖値です。血糖値が高いまま下がらない状態を、高血糖といいます。

食事から取り込まれた糖質は消化され、最終的にはブドウ糖に分解されます。その後、ブドウ糖は血液に入り全身に運ばれ、各臓器でエネルギーとして使われるのです。通常、血糖値は食後に上昇し、時間とともに低下していきます。

血糖値の高い状態が持続する原因

高い血糖値が持続する原因は、さまざまです。

糖質の過剰摂取が原因

糖質を過剰摂取すると血糖値を上昇させる原因となってしまいます。糖質を過剰摂取する原因には、ご飯など主食の摂取量が多かったり甘いもの(砂糖)を摂り過ぎてしまったりなどがあります。

インスリンの作用不足が原因

血糖値を下げるホルモンである「インスリン」が上手く働かなくなってしまうことも、血糖値が高くなる原因です。インスリンは、血液中のブドウ糖(血糖)を体の細胞にエネルギー源として取り込ませることで血糖値を下げるという役割を担っています。肥満などによって、インスリンの利きが悪くなってしまうことがあります。また、加齢や遺伝的な体質などにより、インスリンの分泌が低下してしまうことも原因のひとつです。

運動不足が原因

運動によって体を動かすことは、エネルギー(ブドウ糖)の消費につながります。一方、運動不足だとブドウ糖が消費されないため、高血糖の原因となります。

測定タイミングにより2タイプの高血糖がある

高血糖には、空腹時の血糖値が高い場合と食後の血糖値が高い場合の2つのタイプがあります。どちらか一方が当てはまる場合もあれば、どちらも当てはまる場合もあります。

空腹時の血糖値が高い場合

空腹時(通常10時間前後飲食をしていない状態)でも、高い血糖値を示す場合があります。空腹時での正常値は、概ね100mg/dl(ミリグラムパーデシリットル)未満であるとされています。

空腹時血糖値の基準
正常型 100mg/dl未満
正常高値(正常範囲だがやや高め) 100~109mg/dl
境界型 110~125mg/dl
糖尿病型 126mg/dl以上

境界型とは

「糖尿病予備軍」などと呼ばれることもある段階で、今後糖尿病にならないように注意する必要があります。詳しい検査をすることによって、糖尿病と診断される場合もあります。

出典:厚生労働省「特定健診・保健指導について」

出典:一般社団法人日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2019」

食後の血糖値が高い場合

食事をすると血糖値が上がりますが、食後2時間経っても140mg/dl未満にならないケースは食後高血糖と呼ばれます。

健康診断などでは空腹時の血糖値を測定することが多く、食後高血糖が見逃されるケースも多くあります。食後高血糖は糖質の摂り過ぎなどが原因となる場合もあるため、食事内容にも注意が必要です。

食後血糖値の基準
正常型 140mg/dl未満
境界型 140~199mg/dl
糖尿病型 200mg/dl以上

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「食後高血糖」

血糖値が高いままだとどうなる?

血糖値を高い状態のままにしておくと体に悪影響を及ぼすため、原因に関わらず速やかに改善しなければいけません。ここでは、血糖値を高いままにしておくと具体的にどうなるのかを見ていきましょう。

糖尿病発症のリスクとなる

血糖値が「糖尿病型」であることを含め、さまざまな検査を行い基準が満たされた場合は、糖尿病と診断されます。

血糖値の診断基準

一度測定した血糖値が高いだけでは、糖尿病とは診断されません。自覚症状があることや、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー:過去1~2ヶ月間の血糖値の平均を表す数値)の値などが考慮されます。

糖尿病(高血糖)による合併症のリスクが高まる

血糖値が高い状態が長期間続くと起こるのが、さまざまな合併症です。

血糖値が高いと、全身の細い血管や神経の障害が起こります。血糖値が高い状態によって生じる合併症には糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害があります。これらは、糖尿病の「三大合併症」です。

大きい血管は動脈硬化が進み心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすほか、細菌感染を起こしやすくなり歯周病などのリスクが高まります。

注意が必要な高血糖の症状

三大合併症や動脈硬化に伴う合併症がゆっくりと進行する慢性合併症であるのに対し、高血糖による急性合併症もあります。そのひとつが、清涼飲料水が原因となって起こる「清涼飲料水ケトーシス」、いわゆるペットボトル症候群です。清涼飲料水ケトーシスは血糖値が高い状態が持続し、だるさや吐き気、ひどい場合は意識障害を引き起こす糖尿病の症状です。

血糖が高い値になると、喉が渇くという症状が現れます。喉が渇いてさらにジュースを飲むという悪循環から、清涼飲料水ケトーシスは引き起こされます。清涼飲料水をたくさん飲む全ての人が糖尿病になるとは限りませんが、水の代わりにジュースを飲むという人は注意が必要です。特に水分をたくさん摂る夏場などは、糖分の含まない飲み物で水分補給をしましょう。

高血糖を防ぐための方法と対策

血糖値を高いままにしておくと、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、高血糖の原因を知り取り除く必要があるのです。ここでは、高血糖を防ぐための方法や対策などについて解説します。

血糖値の上昇を抑える食べ方を知る

食事方法が高血糖値の原因となることもあるため、食習慣の改善も血糖値の上昇を抑えるためのポイントとなります。まずは、血糖値が上昇しにくい食べ方について見ていきましょう。

糖質の過剰摂取に注意する

糖質に偏った食生活は、血糖値が高い状態を維持してしまう原因となります。食事で取り込まれた糖質により血糖値が上昇するため、摂取する量を抑える食べ方が必要であるといえるでしょう。

糖質の摂取量を抑えるためには、栄養バランスのとれた食事を意識することが重要です。糖質ももちろん体にとって必要な栄養素ですが、たんぱく質やビタミン・ミネラルなども摂りましょう。バランスのとれた食事とは、「主食」「主菜」「副菜」が揃ったものをいいます。このような食事をすることで、血糖が高い原因を取り除けるだけではなく健康を保つことに役立つでしょう。

主食 炭水化物(糖質) ご飯・パン・麺類などの穀類
主菜 たんぱく質 肉類・魚類・卵・大豆製品
副菜 ビタミン・ミネラル類・食物繊維 野菜類・きのこ類・海藻類

野菜から先に摂取する

食物繊維は、糖の消化・吸収速度を遅らせて血糖値の急上昇を抑える作用があるといわれています。

糖質を多く含む食べ物から食べ始めると血糖値の上昇速度を上げる原因となり、あっという間にピークに達してしまいます。一方、野菜から食べ始めると血糖値の上昇が緩やかになるため、ピーク値を抑えられる可能性があるのです。

食物繊維は野菜類やきのこ類、海藻類などに多く含まれているので、食べる順番を意識することで高血糖を防げるでしょう。

ゆっくり食べる

食べるのが早い人は満腹感が得られにくく、食べ過ぎてしまう可能性があります。血糖値は食事から取り込まれた糖質によって上昇するため、食べ過ぎは高血糖の原因になるといえるでしょう。つまり、食べるのが早い人は高血糖になりやすいといえるため、ゆっくり食べることを心掛けるのが大切です。

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血糖値の上がりにくい食べ物を選ぶ

高い血糖値になりにくい食べ物を取り入れることも、有効な対策のひとつです。

GIは「グリセミックインデックス(Glycemic Index)」の略で、血糖値の上昇を示す指標です。特定の食品を摂取後2時間までの血糖値をもとに算出され、値が低ければ血糖値の上がりにくい食べ物であることになります。一方、GIが高いと血糖値が上がりやすい食べ物であるということになります。

GIの定義

グルコース(ブドウ糖)を基準(100)としています。70以上が高GI食品、56~69の間の食物が中GI食品、55以下の食物が低GI食品と定義されています。

特に主食となる穀類は糖質が主体の食べ物であるため、なるべくGIの低いものを選んだほうが高血糖を防止できるでしょう。

穀類・果物類のGI値
食品名 GI値
白米 76
玄米 62
白パン 75
全粒粉パン 51~62
スパゲティ(ゆで) 46

出典:Glycemic Index Research and GI News|THE UNIVERSITY OF SYDNEY

高い血糖値を改善するには運動をしよう

運動習慣を改善することも、高い血糖値を下げる方法のひとつです。血糖値が高い状態を維持してしまう原因は、運動不足であることも関係しています。特に食後に血糖値が高い状態になるので、速やかに血糖値を下げるためには食後の運動がおすすめです。高い血糖値を改善できる運動には、「有酸素運動」と「レジスタンス運動」があります。この2つの運動を併用することで、より効果が高まるでしょう。

運動時の注意点

血糖値のコントロールが不十分な糖尿病の人は、運動によりさらに血糖値を上げてしまうことがあります。現在治療中の人は、運動の可否を主治医に確認するようにしましょう。

有酸素運動

高い血糖値を下げるためには、ウォーキングやジョギングなどの「有酸素運動」が有効であるとされています。有酸素運動とは、酸素を使い体内の糖質や脂質をエネルギー源とする運動のことです。このような運動を行うことで筋肉への血流が増え、ブドウ糖の利用が促進されるため血糖値が下がりやすくなります。

血糖値を下げるための有酸素運動は、毎日20~60分程度行うのが理想です。無理のないペースで行えるよう、日常生活に組み込んでみるとよいでしょう。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「糖尿病を改善するための運動」

レジスタンス運動

ダンベル体操やスクワットなど、筋肉に作用する運動のことです。筋トレのようなレジスタンス運動を行うこともブドウ糖の消費につながり、高い血糖値を改善させる効果があるとされています。また、筋トレをして筋肉量が増えるとブドウ糖の利用が増えるため、血糖値が下がりやすくなります。

高い血糖値を改善させるためのレジスタンス運動は、週2~3回の実施がすすめられています。有酸素運動と同様、日常生活の中で行える時間を作ってみましょう。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「糖尿病を改善するための運動」

血糖値が高い原因を知り対策を取ろう

血糖値が高い原因は、糖質の過剰摂取やインスリンの作用不足、運動不足などがあります。血糖値を高いままにしておくことは、さまざまな合併症の原因となります。

この記事を参考に、高い血糖値の原因を取り除き正常な血糖値を目指してみましょう。

馬塲 耕造
監修株式会社ジョイント
監修馬塲 耕造

管理栄養士馬塲 耕造

1950年生まれ。国立循環器病研究センター 栄養管理室長、大阪刀根山医療センター 栄養管理室長、関西福祉科学大学 福祉栄養学科 客員教授。現在、優れた知見をもとに当社商品の監修と管理栄養士の指導を行い、お客様の栄養相談も行っている。